テクニカル解説集

移動平均線

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移動平均線の概要

テクニカル分析の中で最もポピュラーなものの1つが移動平均線です。日、週、月など一定期間の値動きから”行き過ぎ”を取り除いて平均化し、価格トレンドの方向性の判断に有効な指標です。

単純移動平均線(SMA)
例えば5日単純移動平均線であれば、直近5日間の終値の合計を単純に日数の5で割った平均値を求め、一日ずつずらして描線します。過去の値動きから価格トレンドを判断する分析方法となりますので、若干市場の動きからのタイムラグが生じますが、大きなトレンドを捉える際には有効な判断材料となります。
加重移動平均線(WMA)
直近の価格を最も重要と考えて、例えば5日加重移動平均線の場合、直近の終値を5倍、1日前の価格を4倍、2日前を3倍します。過去に向けて順次倍率を小さくした5日分の数値を合計し、倍率の合計で割って平均値を求め描線します。 乱高下やもち合い相場では威力が劣りますが、緩やかな相場では効力を発揮してくれます。
指数平滑移動平均線(EMA)
直近の価格を最も重要と考えて、指数曲線的に直近価格の比重を高めた移動平均線です。
1日目は単純平均を仮データとして利用し、次の日からは前日のEMAを元に計算していきます。

◆【当日の指数平滑平均値(EMA)】=前日のEMA+2×(当日終値-前日のEMA)÷(日数+1)

より新しいデータの比重を高めていることから、上記2つの平均線よりも市場の変化を敏感に反映するチャートと言われています。期間の異なる2本のEMAを利用したものがMACDです。

分析方法

一般的には、1本の移動平均線だけで相場のトレンドを予測するには不十分とされ、期間の異なる2本の線で分析します。1つは期間の短い移動平均線、もう1つは期間の長いものを使います。
これらの期間の異なる移動平均線が交差する地点の状況や移動平均線の方向により売買のシグナルを判断していきます。ゴールデンクロスやデッドクロスが有名です。

2本の移動平均線による主なシグナル

まとめ

移動平均線は、複数の期間の線を用いて相場分析をするため、短期線と長期線の日数の組み合わせが重要な要素です。 一般的な組み合わせをご紹介し説明の終わりにしようと思います。

日足では、「短期を25日線、長期を75日線」。もう少し値動きに敏感に反応する組み合わせとしては、「短期を5日線、長期を20日線」とするのが一般的ですが、この場合「ダマシ」が多くなることに注意が必要です。
ちなみに米国では「短期を5日線、長期を20日線」と「短期を10日線、長期を40日線」を利用していることが多いようです。

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